永平寺参籠(さんろう)

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おはようございます、今日は【天皇誕生日】で祝日です。余談ですが、天皇陛下は昭和35年生まれで私と同じ年です。今日で62歳になられました。

さて、一昨日【福井県】の《水ようかん》の話を書きましたが、その福井県にある【永平寺】のことを今日は取り上げます。=今日のアイキャッチの写真です。

昨日の朝刊に《永平寺》に若い僧たちが修行に入る慣わしが行われたという記事が載っていました。

ここ永平寺には《雲水(うんすい)》という修行僧が毎年入山します。私が参籠に行った時は162人ほどいらっしゃいました。

その修行僧が行う、お寺での修行を、一般の人も1泊2日で体験することができます。それを【参籠(さんろう)】といいます。数年前に私も体験してみました。

永平寺の《唐門》は有名です。年末の《ゆく年くる年》で、雪が積もった唐門を見たことがあると思います。

この永平寺で座禅をしたり、宣教師様からの法話を聞いたり、朝課(=朝のおつとめ)に参加したりします。ちなみにその朝課は午前3時10分起床です(冬場は3時40分)。そこから読経が約2時間行われます。

↑↑↑ これが山門で、新聞に載っていたところです。この写真は6月なので新緑がきれいですが、冬は極寒です!

永平寺では、《三黙道場(さんもくどうじょう)》といって、僧堂・東司(トイレ)・浴室は一切私語禁止。そして、当たり前ですが食事は《精進料理》なので、肉や魚は一切食べられません。食事の時には《五観の偈(ごかんのげ)》というのを食前と食後に唱えます。

《五観の偈》一には功の多少を計り、彼の来所を量る。二には己が徳行の、全缺を忖って供に応ず。三には心を防ぎ過を離るることは、貪等を宗とす。四には将に良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり。五には成道のための故に、いま此の食を受く。…という、なんかめちゃめちゃ難しいことを言ってから『いただきます』と食べ始めます。そして、もちろん終わるまで《黙》です。まあ、今のコロナ禍にはちょうどイイですよね。…黙食推奨ですから。

食後の偈というのもあります。…願わくは此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。と言って『ごちそうさま』で終わります。これ、1日3回唱えていたら、イヤでも覚えますよね。

とまあ、こういう貴重な経験をさせていただきました。今現在はコロナの感染拡大予防のため参籠体験は中止しているようですが、収まったらまた行ってみたいです。

そうそう、福井駅の前には、動く《恐竜》のモニュメントがあります。さすが恐竜がうりの福井県。

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