秋の深まり

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おはようございます、今朝もすばる(うちの柴犬)と気持ちよく散歩に行ってきたRinneの母です。

最近の散歩で楽しみなのが《キンモクセイ》のイイ香り。散歩コースを歩いていると、あちこちから甘いにおいがしてきて『あっ、キンモクセイのにおい!』と木を探すと、庭先からオレンジ色の花が顔をのぞかせています。今日のアイキャッチの写真も《キンモクセイ》にしてみました。

あと、最近よく見かけるのは《柿の実》です。これも庭先に柿の木があるお宅ではオレンジ色の実がたわわについています。が、あれが甘いのか渋いのか?ってところですよね。

子供の頃に友達の家に遊びに行って、庭に柿がなっていて、木から取ってかじったらめちゃくちゃ渋かった覚えがあります。渋柿も天日に干して《干し柿》にすれば甘くなります。でも、皮をむいて吊るして、カビが生えないように気をつけて、と手間が結構かかります。だから年末にスーパーで売っている干し柿は値段が高いんでしょうね。

私の母は(すでに他界していますが)、柿が大好物でした。…私はあまり好きではないのですが。

母は《腎不全》で血液透析をしていました。

若い頃から腎臓が弱かったようで、私を妊娠した時も《妊娠中毒症》がひどく、『脚がゾウのようにむくんだ』と言っていました。そして70歳を過ぎて腎不全と診断され、即《透析》をしいられることになりました。

血液透析は1日おき、週3回病院に通います。1回約3〜4時間かかります。1日の水分摂取量は決められちゃいますし、食事制限も余儀なくされます。体重の増減も体調変化に影響してきますし、オシッコの量が極端に減り、トイレにはほぼ行かなくなります。そうそう、動脈と静脈を繋ぐ《シャント》という手術も必要になります。とにかく大変です!

母は《認知症》にもなっていたので、老人施設に入所していました。

ある秋の日に私は母の好物の《柿》をたくさんむいてタッパに入れて持っていきました。『柿をもらったから、むいて持ってきたよ。柿、大好きだよね、たくさん食べて』と渡してきました。

次の日、看護師さんが私に駆け寄ってきて、『昨日の柿なんですけど、すみません破棄させてもらいました』と。『ええ、いたんで(腐って)ましたか?』と聞いたら、『腎不全の患者さんに《生の果物》は厳禁なんです』と。

実は果物には《カリウム》というミネラルがたくさん含まれています。カリウムは体内の余分な塩分を排出してくれる役割を持っていて、役目を果たすと尿から排出されます。が、腎不全の患者さんは尿で十分捨てられないため、血液中のカリウム値が高くなってしまいます。

カリウム値が高くなると何が起こるかというと《不整脈》が出現し、最悪《心停止》となります。

《柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺》という俳句を正岡子規が詠んでいますが、まさに《柿食えば アラーム鳴るなり 心停止》なんてことになっちゃうわけです。

現に施設に入っている腎臓病のおばあちゃんが、お見舞いの人が持ってきた《みかん》をたくさん食べてしまって、急に胸が苦しくなり、倒れて救急車で運ばれたってことがあったから、と教えてくれました。

腎臓と肝臓は《沈黙の臓器》。違和感や変化が見られてからでは《手遅れ》なんてこともあります。日頃から気をつけて健康管理をし、定期検診も受けてくださいね。

秋は美味しいモノが多いです…いや、1年中何でも美味しく食べられることは幸せです。『美味しいね』とご飯が食べられることに感謝して、元気にお過ごしください。

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