足立美術館

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おはようございます、ペットメモリアルRinneの浅香です。

5月21日(火)・22日(水)で島根県旅行をしてきました。

昨日は《石見銀山》のことを書きました。今日は《足立美術館》のことを書きます。

足立美術館は1970年(昭和45年)秋に開館しました。創設者は地元出身の実業家《足立全康(あだちぜんこう)》さんです(1990年に亡くなっています)。

足立全康さんは《横山大観》の絵画に魅了され数多く(約120点)の名品をコレクションしました。他にも現代日本画や陶芸など総数約2,000点を所蔵しています。

その傍ら50,000坪の日本庭園づくりに情熱を傾け『庭園もまた一幅の絵画である』という言葉を残し、世界が認める日本一の庭園を保有する美術館にしました。

今日のアイキャッチの写真は《生の額絵》です。窓枠が額縁のように風景を切り取り、同じ庭でも四季折々で趣が変わり違った絵画のようになります。足立美術館の代表的な写真としてよく見かけますよね。

枯山水庭

↑↑↑《枯山水庭》は足立美術館の主庭です。…私は庭のことはよくわからないですが、調和がとれていてとても素晴らしい庭園だそうです。それは眺めていればわかりますね。だって不思議と落ち着きますから。

亀鶴の滝(中央)

↑↑↑《亀鶴の滝》は昭和53年・開館8周年記念の時に開瀑した高さ15mの《人工滝》です。

亀鶴の滝と庭は自然に調和しています

足立全康さんが毎日庭を眺めていて『あそこに滝があったらイイんじゃないか』とつぶやいたそうです。そして山の所有者と交渉して、横山大観の《那智之瀧》をイメージした人工滝を造ってしまったそうです。人工滝なので、この滝の水は美術館が閉館時間になると止まります。

生の掛軸

↑↑↑《生の掛軸》は、足立全康さんが床の間の壁に縦132cm、横74cmの穴を開けて、向かい側にある《白砂青松庭》を鑑賞できるようにしたものです。遠巻きに見ると本当に風景画の掛軸がかかっているかのようです…それも四季によって絵面が変わる。

池庭

足立美術館には喫茶室と茶室があり、この《池庭》を見ながら飲食ができる《大観》と、もう1つ枯山水庭を眺めながらお茶やデザートを楽しめる《翠》があります。茶室《寿楽庵》では金の茶釜で沸かしたお湯でお抹茶をたててくれます。

水はきれいだし、鯉も悠々と泳いでいます

この池庭には70〜80匹の鯉が群遊しています。池の水も澄んでいます。

白砂青松庭

足立美術館には専属の庭師さんが7人いて、とにかく毎日(本館は年中無休なので365日)庭園管理をしています。そして職員も開館前の清掃に余念がありません。

実際、私は朝5時過ぎに美術館の横の道を散歩した時、すでに庭師さんの車が停まっていて庭園に入り手入れや掃除をしていました。

そして、私たちは1番乗りだったので、開館前の様子を見ていたら、スリッパを履いた女性スタッフが開館1時間前から美術館周りをくまなく清掃していました。…スリッパでというのは、きっと何か意味があるのだと思います。

あと、これもすごい!って思うのが、窓ガラスです。

大きな窓ガラス

庭園はガラス越しに見学します。なので窓ガラスが汚れていたら台無しなんですよね。写真を撮ってもガラス越しだというのがわからないくらいめちゃくちゃきれいにしてるのはすごいことだと思います。だって広い範囲あるんですから。…スタッフの方々の並々ならぬ努力が足立美術館を支えているんだなぁと強く思いました。

あと、絵画・名画は撮影禁止になっているのでなかなかネットに出ることはないのですが、横山大観をはじめとしていろんな画家の作品もかなり見応えがあります。

年間来場者数が60万人というのがわかります。平日にもかかわらず朝の開館時間から次々と人が入ってましたから。

駐車場は普通車400台、バス30台収容のだだっ広い駐車場があるのですが、午前11時頃はすでに半分は使われていました。土日祝日・連休・盆正月だったらもっとすごいんでしょう。

そうそう、足立美術館の年間パスポートっていくらか知ってますか?

なんと2年間フリーパスで6,000円なんです。3回行けば元が取れる!…私、近かったら絶対に買ってたけどなぁ。

春夏秋冬はもちろん、晴れた日・曇った日・雨の日、そして朝・昼・夕方と違った雰囲気になる自然美。いつ行っても感動すると思います。また行きたいです。皆様もいかがですか?

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