旬を食べる

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おはようございます、ペットメモリアルRinneの浅香です。いやー暑いです。蝉も『俺たちの出番がキター!』とばかりに鳴いてますわ。

さて、先日《旬を食べる-食べ物と日本の四季のつながり》という講習を聴いたので、今日はそんな話を書きます。

では、いきなり問題です。次にあげる食べ物のうち《夏》が旬ではないモノはどれでしょう?

①トマト、②ナス、③ウナギ、④ハモ

ええ〜、トマトやナスなんて年がら年中スーパーに売ってるじゃん。それに土用の丑の日に鰻を食べるとイイって言うし、京都の川床で夏に鱧料理が出たりするよねぇ。う〜ん、どれだろう?

はい、正解は③のウナギでした。

美味しそうな鰻の蒲焼

もうすぐ土用の丑の日(2024年は7月24日)です。夏バテ予防に鰻を食すべしと平賀源内が言いましたが、実は鰻の旬は《冬》なんですねぇ。…戦略にはまってだまされちゃダメですよ!

一般的に魚の旬は《産卵期前》といわれています。

産卵期前はしっかりエサを摂り、脂肪が貯えられ、同時にアミノ酸などの旨み成分も増加するためです。そして、産卵後は急速に味が落ちます。

鰻の場合は水温が8度以下になる12月頃から冬眠に入ります。10月頃から冬眠に備えて栄養を蓄えるので、冬眠前が1番脂がのって美味しいんです。

でも、鰻からすれば『はぁ〜お腹いっぱい食べてしっかり栄養を蓄えたんで、これからゆっくり冬眠しよう』とまったりしたところを捕まえられて食べられちゃうんですから、あった話じゃない!…あらためて鰻に感謝していただきましょうね。

で、トマトやナスを始めとして、レタスもキャベツもキュウリもブロッコリーもカボチャもほうれん草も、たいていの野菜はなんでも1年中スーパーで売ってますよね。これは輸入野菜やハウス栽培・人工空調栽培が発達しているためです。

でも、トマトを例に挙げていうと、抗酸化作用のあるβカロテンの含有量はやはり7月(旬)に採れたトマトが1番多かったというデータがあります。

旬の食材は、その季節に食べると人間に効果的な成分や作用があるようになっているんですねぇ。

そしてもう1つ食に関して大切なことを聴きました。

食事とは《五感=視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚》を総動員して楽しむものです。

では、ここでまた問題です。食事をする時、人間の五感はどれくらいの割合で働いているでしょうか?…全体で100%になるようにしてくださいね。

私は『そりゃあご飯を食べるんだから《味覚》が80%くらいで、あとは5%ずつくらいじゃないの?』と思っていたのですが、実は《視覚》が87%、聴覚が7%、触覚が3%、嗅覚が2%、味覚が1%だそうです。…ええ、ウソやろ!ですよね。

では、もう1つ質問です。食の視覚環境を100%とした時に1番多く影響するのはどれでしょう?

①目の前の料理、②食器や小物、③周りの風景。

私は『食べ物は盛り付けとか器も重要って言うから』と、②だと思っていました。

ところが、正解は③周りの風景が65%、②食器や小物が30%、①目の前の料理が5%でした。

要するに、どんな場所で誰とどういうシチュエーションで食べるかによって食事は数倍美味しく感じて楽しめるってことです。

ライフスタイルの違いによって家族で食卓を囲むことが少なくなっている現代。ひとり寂しく食事する《孤食(こしょく)》が多くなっています。できるだけ楽しく食事をしたいものですよね。

私の場合、60歳を過ぎたオバチャンは食べることしか楽しみがないっちゅうに。

さあ、お昼はスタッフの小林を連れて《マグロ》の寿司でも食べに行こうかな。

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