おはようございます、加えてお久しぶりでございます、ペットメモリアルRinneの浅香です。
朝晩が冷えるようになりました。日中、日がさせばポカポカはするのですが、北風が強く吹く日は体感温度が低くなり《暮れ》に近付いている実感がします。
さて、今日12月10日は何の日でしょうか?
はい、今日のタイトルの通り《3億円事件》が発生した日です。…『3億円事件?それ何?』と、若い方は知らないかもしれませんね。
1968年(昭和43年)12月10日、工場従業員のボーナス約3億円を乗せた現金輸送車が東京都府中市で偽装白バイに乗ったニセ警察官に強奪されました。
事件が起こった4日前の12月6日に、銀行の支店長宛に『明日、指定の場所に300万円を持ってこさせないと支店長宅を爆破する』という、現金を要求する《脅迫状》が届きました。
ところが翌日、指示通りにしたのですが犯人は現れませんでした。
その後12月10日、現金を輸送中、突然後方から白バイが猛スピードで現れ『あなたの銀行の支店長宅が爆破されました!この車にもダイナマイトが仕掛けられていると連絡が入りましたので、車の中を調べてください』と言ったそうです。
行員が調べたのですが何もなく、白バイ隊員が『車の下にあるのかもしれない』と言ったので行員たちは全員車外に出ました。
白バイ隊員が車の下を捜索していたところ白い煙と赤い炎が吹き出し始めました。『あった!ダイナマイトだ。爆発する!早く逃げろ』と言われ行員たちは身を守るために輸送車から100mほど離れ身を隠しました。
そしてすかさず白バイ隊員が運転席に乗り込みエンジンをかけて輸送車を走行させたのです。
行員たちは『ダイナマイトでの爆発を回避させようと白バイ隊員が輸送車を移動させたんだろう』と思っていたのですが、白い煙と赤い炎は爆発もせずそのままだったため、しばらくしてから近付いて見てみるとただの《発煙筒》だったとわかり、乗り捨てられていた白バイもよく見るとニセモノだと気付き、そこから緊急事態という認識をしたのです。
警察は輸送車の《黒色の日産セドリック》を発見することに重点を置いていましたが、実は車は乗り換えられていました。
その後も捜査は続いたのですが、1975年(昭和50年)12月10日、公訴時効が成立しました。その後1988年(昭和63年)12月10日には民事の時効も成立し、この事件は、日本犯罪史に名を残す未解決事件となりました。
当時の3億円は今の価値でいうと20〜30億円ではないかと言われています。
…と、あたかも現実を見て来たかのように書きましたが、当時(1968年)私は8歳=小学2年生でして、『へえ〜』としか思っていなかったと思います。
この事件を機に、給料の現金支給が口座入金へと変わったといわれています。
奪われた3億円(正確にいうと2億9430万7500円)は一体どこに消えたのでしょう?
そして、犯人はどこでどうしているんでしょうか?…一説にはもう亡くなっているとも言われていますよね。
誰も傷つけず血も流さない完全犯罪ということで、ドラマや小説の材料にもなりました。遠い昔の謎多き犯罪です。