こんばんは、ペットメモリアルRinneの母、お遍路さんの浅香です。
今日は徳島県阿南市のホテルで宿泊しています。
《四国88カ所巡り=お遍路》2日目です。今日は11番札所(藤井寺)から21番札所(太龍寺)の11カ所回りました。
朝7時には宿を出発。なので昨夜は早く寝ました。が!宿坊で飼っている《ニワトリ》がくせ者でした!
朝、というより深夜1時35分から『コケコッコー!』と鳴くんです。おいおい、ニワトリは朝を知らせるんじゃないんか〜い?夜中から鳴くなよ。
なぜなのかわかりませんが、とにかくまだ未明に鳴くんですよね。それに加えて他のニワトリも明け方3時頃から鳴きだし、本当にもう、うるさくて寝ていられませんでした。
さて、今日のアイキャッチの写真は《弘法大師像》です。88カ所の札所には、この《お大師様(おだいしさま)》の像が立っているお寺が結構多いです。
ところで、この四国88カ所霊場を開かれたのは弘法大師であるということは皆様もご存知だと思いますが、では、その88カ所をお遍路として巡礼したのは誰が始まりか知っていますか?
それは《衛門三郎(えもんさぶろう)》なんです。今日はその《衛門三郎の伝説》を書きますね。
昔、伊予の国に衛門三郎というお金持ちの豪農がいました。衛門三郎は強欲で情けもなく他人からの人望も薄く、私利私欲に走る男でした。
ある時、みすぼらしい僧侶が衛門三郎の家に托鉢をしようと訪れました。するとその僧侶をすぐさま追い返しました。その後何日も僧侶が現れると、その都度邪険に追い返し、最後には竹ぼうきで托鉢の鉢を叩き割ってしまいました。
それから僧侶は姿を現さなくなったのですが、実はその僧侶が《弘法大師=空海》だったのです。
衛門三郎には8人の子供がいたのですが、その時から毎年1人ずつ子が亡くなっていき、8年後には皆亡くなってしまいました。悲しみに打ちひしがれていた衛門三郎の枕元に僧侶が現れ、あの時の僧侶が弘法大師だったと気づきました。
そして、自らの以前の振る舞いが不幸を招いたと悟り、己の行動を深く反省し、全ての財産を他人に譲り渡し、お詫びをするために弘法大師を追って四国巡礼の旅に出かけました。
何年もかけて、20回も巡礼を重ねても会えず、それでも弘法大師に会いたい衛門三郎は逆から巡礼をし始めました。
しかし、巡礼の途中、徳島の焼山寺(しょうさんじ)=12番札所で病に倒れてしまったのです。死を目前にした衛門三郎の前に弘法大師が現れ、衛門三郎は過去の過ちを詫びたのち息を引き取りました。
今日、私が回った12番札所の焼山寺には衛門三郎と弘法大師が再会した像がありました。↑↑↑
この衛門三郎が逆から巡礼をしたのが《逆打ち》=札所を88番から逆に周ることの始まりとなりました。逆打ちをすると必ずどこかで弘法大師に会えるとされ、順打ちの3倍のご利益があると言われるようになりました。
…この3倍というのは、なぜ3倍なのかなぁ?2倍でもなく4倍でもないんだよねぇ。なんでだろ〜なんでだろ〜。まあイイか。
そして、その逆打ちをしたのが《閏年(うるうどし)》だったことから、閏年に逆打ちをすると、よりご利益があるとされ、閏年は順打ちよりも逆打ちをする人の方が多いそうです。来年2024年は閏年です。私も来年は逆打ちをしようかな。
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