アリとキリギリス

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おはようございます、ペットメモリアルRinneの母 浅香です。

今朝の中日新聞のサンデー版の《300文字小説》という読者投稿のコーナーに、こんな作文が載っていました。

【現代のアリとキリギリス】…アリは夏の間、働き続けました。キリギリスは歌って遊んでばかりいました。その子孫たちの物語です。

アリの子孫は働き続けて財産を築きました。キリギリスの子孫はやはり歌って遊んでばかり。やがて冬が来ました。アリは蓄えを使ってゆったりと暮らしていますが、何か不満です。若い頃、やりたいことも我慢して働き、やっと得られた生活がこんなものなのか。ゆとりはあるけど、やりたいことが見つからない。

そして、羽打ち枯らしてやってくるはずのキリギリスが一向にやってこないのです。キリギリスは得意の歌をネット配信し人気沸騰。収入も増え、アリに頼らなくても楽しく暮らしていたのです。幸せな生き方って、どんなものなのでしょうか?

というものです。

皆様はどうお思いですか?…確かに、現代は十人十色の《色》が強く、本当に様々で多様化してきている気がします。なにが良くて、なにが良くないのか、というのがよくわからなくなる時もあります。《常識》という枠にとらわれないというか、常識枠のストライクゾーンがかなり広くなっているのではないでしょうか?

それを考えると、コツコツ努力して、苦労は買ってでもして、真面目で正直で慎ましく生活している《昭和のお手本》のような人がバカを見ている気がしてなりません。

『いや、神様・仏様・お天道様はちゃんと見ているから』って言うかもしれませんが、今の世の中は《上手いことやったもん勝ち》みたいなところもあるような…そう、《正直者が馬鹿を見る》時代なのかもしれません。

あ〜、なんだか虚しい世の中になってしまいました。

現代版キリギリスのように、自分の好きなことをやって、たまたま上手く当たって(…今時はバズったっていうのかな?)成功する人なんて、ほんのひと握りですよね。一時は上手くいっても《一発屋》で長続きしないこともあるでしょうし。それに時の流れが早過ぎて、ちょっと前まで当たり前に使っていたものが、今ではもう廃れてしまって違うものに入れ替わってるなんてこともザラですから。…もう、ついて行けません。

私はやっぱり『小さなことからコツコツと』という《西川きよし》さん的な考えです。…昭和の人間ですから。

人としての優しさや思いやりを忘れず、ささやかな幸せに感謝して、現代版のアリさんが悩んでいる『やりたいこと』をちゃんと見つけて、穏やかににこやかに生活していきたいです。

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