初めてペットを亡くした日

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おはようございます、豊橋、豊川、田原、蒲郡、新城、湖西の方、ペットを亡くされた時はペットメモリアルRinneへお電話を。…もちろんその他の地域の方もどうぞ!

さて、昨日はペットメモリアルRinneの代表の大嶽安奈の高校の合格発表の日のことを書きました。今日はその後起こった悲しい出来事の話を書きます。

高校の合格発表があり、希望校に入れることの嬉しさと安堵感もありホッとしていました。そして、3月27日だっか28日が《入学説明会》ということで、朝から出かけることになりました。

当時うちでは2匹の猫を飼っていました。《クッキー》と《ビスケ》です。

クッキーは平成6年、私がエアロビクス・インストラクターとしてデビューをした時に先輩のインストラクターから譲り受けた子猫で、うちで初めて飼った猫でした。

名前の由来は、当時、皇后雅子さまがご実家で《ショコラ》ちゃんという犬を飼っていらっしゃって、そのショコラちゃんにあやかり『何かスイーツの名前がイイね』ということで《クッキー》にしました。

それから何年か後、安奈が高校受験の年に、エアロビクス・サークルの会員さんから『先生、お願い、飼って』と言われて捨て猫を引き取ったのが《ビスケ》でした。

『クッキーのあとだから《ビスケット》だね。でもビスケットじゃ長くて呼びにくいし、オスだからビスケにしよう』と名前を決めました。

そんなビスケが、なんだか肩で息をするようになったんです。『なんか苦しそうじゃない?』と病院へ連れて行ったら『肺に水が溜まる病気です』と言われました。

しっかりした原因はわからないのですが、おそらく先天性の心筋症があり、それが元で肺水腫になってしまった可能性が高いです。

薬を飲ませ、病院にも連れて行き注射をしてもらったりしました。

安奈の高校の入学説明会の日、その日も病院へ連れて行く予定になっていたのですが、私と安奈はそれより早くに家を出ないといけなかったので、息子に『9時になったら連れて行ってね』と頼んで出かけました。

私たちが高校に着いた時、私の携帯電話が鳴りました。出ると息子が泣きながら『ビスケが…』と。

『病院に連れて行こうと思って見たら息をしていなかった』と、絞り出すように伝えてきました…。

私と安奈は、もうすぐにでも帰ってビスケの様子を見たかったのですが、申し訳ないことにこちら(入学説明会)も大事です。…嬉しいはずが一転して超悲しい日になってしまいました。

生徒と保護者が体育館に入り、校長先生から『皆さん、合格おめでとうございます!本校の生徒としてこれから頑張ってください』みたいな挨拶があったと思うのですが、私と安奈は下を向いたままチーンとして泣いていました。

名簿順で、運悪く私たちは真ん中の1番前に座っていたので、おそらく壇上の校長先生は『この親子は悲痛な面持ちで座っているが大丈夫か?』と思われたのではないでしょうか。

その後物品の購入とか色々あったと思います…もう、その時の記憶があまりありません。とりあえずやらなきゃならないことだけ急いで済ませ、もう一目散に帰りました。

家に帰ると息子が消沈した状態で泣いていました。

ビスケはまだ生後半年だったんです。実は捨て猫を最初にもらってきて、すぐに近所の動物病院に連れて行き寄生虫などの検査をしてもらった時、獣医に『先生、この子ってオスですか?メスですか?』と聞いたら『オスです』と言われたのですが、肺水腫の治療のために別の病院へ行ったら『この子《メス》だよ』と言われました。

今なら私も簡単に見分けることができますが、まだペットを飼い始めてすぐだったのでわからなかったんです。ですが、動物病院の先生が間違えるなんてありえませんよね。それ以来そこの動物病院へは行くのをやめました。

話を戻して…亡くなったビスケをどうしたら良いのか途方に暮れました。それで、電話帳で(…当時はまだ電話帳がありました)ペット葬儀を調べたら、火葬をしてくれる業者があったのですが、その当時で確か3〜4万円くらいかかると言われびっくりしました。

他に動物供養をしているお寺を見つけ、そこでも火葬をしてくれて、確か1万円ちょっとくらいの値段でやってくれるということだったのでお願いしました。

ですが、ビスケを段ボール箱に入れて連れて行ったらそのままどこかへ持っていってしまい、私たち家族だけお寺に通されて御仏前で読経してもらい終了。

『お塔婆を供養塔に置いておきますので、後日お参りに来てください』と言われました。そして、『この子の何か残したいんですけどダメですか?』と聞いたら『この世に何かを残さない方が良いです』と冷たく言われました。

今、私たちがペット葬儀の仕事をしていて改めて思うのですが、『本当に火葬してもらったんだろうか?』とか『お骨はどうなったんだろう?…本当に供養塔に納めてくれたんだろうか?』と、なんだか納得のいかない気持ちが残ったままで残念です。

そんな経験があるからこそ、私たちのような不安な思いをしないように、ご家族様の気持ちに寄り添って、心を込めてご葬儀をさせていただこうと思います。…どの子も我が子のように思って。

ペットメモリアルRinneの原点は《ビスケ》ちゃんです。高校の入学説明会の苦い思い出は一生忘れません。

ビスケをお寺へ連れて行く時、車の窓からは満開の桜がきれいに咲いていました。『毎年桜が咲くとビスケちゃんを思い出すことになるね』と、涙ながらにつぶやいた記憶がまだ鮮明に残っています。

忘れないからね!…今も思い出しながらブログを書いていると泣けてきます。でも、この思いをずっと胸に抱き、Rinneにお越しくださるご家族様に心から尽くしていきたいと思います。

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