四国お遍路《逆打ち》振り返って

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おはようございます、ペットメモリアルRinneのお遍路さんの浅香です。といっても、もう結願してきましたけどね。

1番札所霊山寺の本堂

今年は《うるう年》で、四国88ヶ所巡りは《逆打ち=88番から逆に回る》をすると《順打ち=1番から順に回る》の3倍ご利益があるとされています。

1番札所霊山寺の大師堂

それで私も3月21日から9日間で回るツアーに参加してきました。で、4月1日からお寺も《値上げ》するんですよ!

今までは納経帳に墨で書いて御朱印を押してもらうと300円だったのが4月から500円に値上げ。300円×88=26,400円だったのが、500円×88=44,000円になるので、『こりゃあ3月中に行かないと』と決めたんです。

聞くところによると、お札やお守りなんかも全部値上げになったそうです。…まあねぇ、お寺も《経営》が成り立っていかないと困りますものね。

そうそう、働き方改革で、お寺の納経時間(お参りして納経帳を書いてもらえる時間)が朝7時からだったのが、朝8時からと遅くなりました。終了の17時は変わりません。

こうなると、これからお遍路をする人は余計に日数がかかると思います。朝の7時スタートと8時スタートでは、そこ1時間が結構貴重。とにかく17時終了までに何ヶ寺回れるかが重要ですから。

それに、納経所には1〜2人しか書いてくれる人がいません。そこにバスの団体の40人分なんか入ったりしたらめちゃくちゃ待たされるワケです。それだけで時間のロスですしね。…へへぇ〜、お遍路2回目となると色々諸事情もわかってきます。

さて、今回ツアーで一緒だった方々にはお世話になりました。…チラッと紹介しちゃいます。

まずジャンボタクシーのドライバーの男性Kさん45歳。細くて狭い道や急勾配・急カーブの山道もスムーズに運転してくれました。その上、同行者全員の納経帳を持って納経所に走り、書いてもらってまた戻りをしてくださり、本当に感謝しかないです!

一宮市から参加のSさん(男性・72歳)は旧東海銀行の銀行員だったそうで、落ち着いて真面目で穏やかな方。今回初めてのお遍路。

小牧市から参加のOさん(男性・74歳)はオーダー紳士服の仕立てをしていらっしゃる方。営業職50年という方なので、いろんなことをすぐに調べて、みんなをまとめてくださってました。にこやかな優しい方でした。この方もお遍路は初めて。

名古屋市天白区から参加のKさん(女性・74歳)は、四国、西国とすでにお遍路は何回もしていて、一緒に回るお友達からのススメで去年12月に《先達》の資格をもらったそうです。ところが、こんなことを言ったらなんだけど、他人から無理矢理勧められて取った(お金さえ払えばもらえる)からか、お遍路のしきたりや知識がまるでなし。それに《天然ボケ》も入っていて、同行の先達に叱られてばかりでした。

枇杷島市在住のTちゃん(女性・61歳)は、大学の同級生である、川崎市在住のKちゃん(女性・61歳)と一緒に参加。彼女らもお遍路は初めて。もうこの2人はマジでよく喋ってた…読経してる時と車でうたた寝してる時以外はずーっと喋ってて静かにしてる時がなかった。それにやたらおみやげやお守りをどこに行っても買っていて、集合する時はいつも最後。まあ、それだけ満喫していたみたいで良かったけど。

そして最後は先達のOさん(女性・64歳)私と同じ年(1960年生まれの子年)。先達歴も長くツアー同行の経験もかなりあるようで、お遍路の作法・しきたり・知識も豊富。なんだけどぉ、あまりにもこだわり過ぎて同行者が仰天しっ放し。

例えばこんなことがありました。

なんちゃって先達のKさんがお賽銭の小銭を財布から派手に落としてあちこちに散らばってしまいました。普通なら近くにいる人が拾ってあげますよね。そうしたら『落ちたモノを拾っちゃダメ!』と大声でキツく言い放つんです。

周りの人がびっくりしていると『他人が落としたモノを拾うと、その人が落とした《厄》を拾うことになるからダメ!』と。…ええ〜、そういう《いわれ》があるかもしれないけど、普通は親切心で拾ってあげるでしょ。それこそ見て見ぬフリして知らん顔してる方がヤダわ。

それから、枇杷島のTちゃんが期間限定の記念御朱印の書き置きを買ったんです。『家に帰ってから自分の御朱印帳に貼ろう〜♪』と言ったら『貼る時は《ご飯》で貼るんだよ!のりとか使っちゃダメ!』と。…おいおい、今どきご飯粒で紙を貼るやつがどこにおる?スティックのり使ってイイじゃん。

なんか1つ1つ言うことにカチンときちゃいました。

それなのに『大師堂の方が近いからそっちからお参りしておきましょう(…正式にはまず本堂からです)』とか、『本堂と大師堂が並んでいるから、両方とも線香とローソクあげてお札とお賽銭入れて来て。そしたら真ん中に立ってそれぞれの方を向いてお参りするから』なんてめちゃくちゃなことさせるのでびっくり!

読経も正式には《開経偈》から始まって《懺悔文》《三帰》《三きょう》《十善戒》《発菩提心真言》《三摩耶戒真言》《般若心経》《本尊真言》《光明真言》《大師宝号》《廻向》と唱えなくてはいけないのに、スーパー超簡略化しちゃって、本堂では本尊真言を7回、大師堂では大師宝号を7回唱えるだけ!…時間短縮にはなるけど、ありがたみも満足感もない!

『とにかく9日間で回りきらなきゃならないですから、ご真言と宝号だけにします。あとは私がホテルで唱えておきますから』と言ってました。…ええ、そんなのあり?

私、前回行った時の先達さんとの違いに困惑しています。全然違う!同行の先達によってツアーの楽しさや満足感・達成感まで違ってきてしまうんですね。

こんなことなら前回利用した《クラブツーリズム》で行けばよかったと後悔しました。特に初めて行かれる方は絶対クラブツーリズムで行った方がイイです。きめ細かなサービスが全然違います。

なんてグチばかり言ってるってことはもう1回クラブツーリズムで行けってことかな?

今日のブログは長くなってしまいました。読んでいただきありがとうございました。

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