おはようございます、今日は1月23日、1・2・3と並んだ日です。
今日は、1月23日がお誕生日である私の友だちの話を書きます。
彼女と私はインストラクターの養成コースの同期生なんです。養成コースが始まってすぐの頃、彼女が私の家に電話をかけてきました。その当時(…もうかれこれ30年くらい前)は《携帯電話》なんてなかったのでNTT固定電話の方にです。
ですが、私は家におらず《電話に出んわ》だったので、Rinneの代表である大嶽安奈が(…まだ小学生の頃です)出てくれたようでした。私が帰宅したら『さっきね、《小梅》っていう人から電話がかかってきたよ』と言うんです。
《小梅》？…芸者じゃあるまいし、小梅なんて名字があるのか？一体誰？…ひょっとして、白塗りで日本髪の『ちっくしょー！』って言う人？…なんて、その当時はまだ《小梅太夫》も世に出ていない頃の話です。
実は彼女の名字は《河辺(こうべ)》と言います。彼女、声が小さくて、そんでもって高いんです。そう、ピンクの電話の清水よし子さんみたいな声。そんな声で『あっ、こうべといいますが…』なんて言われたんで、娘は《こうめ》さんと聞いてしまったようです。それで私に『《小梅》さんから電話があった』と伝えてきたわけです。
もうおわかりだと思いますが、それ以来彼女のことを私ら同期生は《小梅》と呼ぶようになりました。
小梅は二足のわらじを履いていまして、インストラクターの他に《看護師》の資格も持っていて、当時は昼間看護師の仕事をして、夜だけレッスンに入っていました。
そんなある日、彼女が甲高い声で『裕ちゃん、聞いて！』と困った感じで話しかけてきました。『なに？どうした？』と尋ねたら、『私、この前大変なことになっちゃってさぁ』と。
当時彼女は豊橋市にある大きな総合病院に勤めていました。いつものように朝出勤して職員駐車場に車を停めようとしたら、いつも使っている場所が空いてなくて、仕方なしに違うところへ停めたそうです。
通常勤務をしていたら、看護師長さんが慌てて彼女のところへ飛んで来て、『河辺さん、ちょっと来て！』と言うや否や駐車場へと連れて行かれたそうです。
そこで待ち受けていたのは、なんとぐちゃぐちゃになった彼女の車！
注) あっ、ここから先は気の弱い方は読まないでください！
実は、彼女の車の上に投身自殺した人が落ちたんです。
彼女が勤務していた大きな総合病院は入院患者さんもたくさんいます。その患者さんのひとりが病気を苦に屋上から飛び降りてしまい、それがまた運悪く彼女の車の上に落ちたわけです。
なので、彼女の車の天井を突き破って座席の上に落ちて即死！…必然的に彼女の車は悲惨な状態に。もちろん即《廃車》です。
たまたま今日はその場所しか空いてなかったから、いつもは停めないところに停めた、ただそれだけなのに何と不幸なことか。偶然って怖いです！
そしてその車、なんと新車で買ってまだ２週間だったそうです。『私、仕事が終わったらすぐにレッスンに行くから、車の中にシューズとか(当時は)カセットとかレオタード(いや、懐かしい)とか入れてあったじゃんね。だもんでさぁ、それが全部パーじゃんね』と。
『あっちゃー、それは大変だったわ』と驚いていたら、もうひとりの同期生が『小梅、車をお祓いしてもらいん』と言ったんです。すかさず小梅が『その車、ちゃんとお祓いもしてもらっただよ』と言うではありませんか。
『じゃあ御利益なかったね』と言ったら、『それがさあ、私もちゃんとしてなかったもんでいかんかったと思うだけどね』と。
彼女、近くの神社で車のお祓いをしてもらったそうなんですが、最後に神主さんが『自宅へ戻ってから、車に《御神酒》をかけてお清めしておいてください』と言ったそうです。
ところが彼女、『御神酒をかけろって言われたけどうちに日本酒がなくてさあ、まあイイかと思って《ビール》かけといたじゃんね。きっと、それがダメだっただよねぇ』と悔やんでいました。
もう、とにかく《天然》な彼女でして、彼女にまつわるいろんなおもしろい話は他にもあります。…でも、それはまた別の機会に。
ところで、今日のアイキャッチの写真、これは《小梅》ではありませんよ。なんと《桜》です！…日本で１番早咲きの桜といわれている【土肥(とい)桜】です。１月上旬に開花し、２月下旬頃まで咲き続けます。
静岡県伊豆市土肥では2月6日まで【土肥桜まつり】が開催されています。土肥金山では夜桜ライトアップもしているそうです。
極寒の中、ひと足早い桜の花見は気持ちが少し和むかもしれませんね。今日、1月23日も何かイベントをやっているようですよ。
あれ、いつの間にか小梅から桜に変わっちゃった。ということで、いろんな偶然ってありますのでお気をつけください。今日も一日無事に過ごせますように。
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