コロナ重症化

スタッフブログ

おはようございます、ペットメモリアルRinneの浅香裕子です。

全国的に《まん延防止措置》が解除され、ひとまず普通の(…といってもまだ感染予防に努めながらの)生活に戻りました。

でも、飲食店や食材を扱う業種、他にも色々な職種でダメージを被っている方々は多いようで、本当に早くなんとかならないかと気を病みます。

先日、私の従姉妹(いとこ)が夫婦で大阪から蒲郡の実家へ冠婚葬祭の用事で戻って来ました。

久しぶりに会い、積もる話に花が咲いていた時、『そうそう、うちな、夫婦で《コロナ》に感染してしまって、うちの旦那、重症化して入院したんよ』と。

『ええ!いつ?』とびっくり。『第5波のデルタ株の時にな』とのことで、今回のオミクロンではなく、前の時だったようで、『うちの旦那、重症化して、《三途の川》を渡る寸前まで行ったんよ』と笑っていました。…おいおい、今笑っていられて良かったやんか。

発端は従姉妹で、通っている大阪のスポーツクラブでクラスターが発生してしまったらしく、そこで巻き添いをくったようです。

早速PCR検査を受けたら《陽性》だったものの、従姉妹はちょっとノドが痛いかな程度の軽症(…ほぼ無症状)だったようですが、『旦那さんも《濃厚接触者》に当たるので』と検査をしたら案の定《陽性》。

保健所から、指に挟んで着ける血中の酸素量を測定する計器(パルスオキシメーター)を貸してもらい、毎日数値を報告するんだそうです。

従姉妹は毎日《99%》の数値をキープしていたのに、ご主人は90%を切るような数値にまで落ちてしまったらしく、即救急車を呼んだそうです。

その時、ご主人はなんとか自分で入院の準備もして救急車に歩いて乗り込んだ、までは覚えているそうですが、そこから2週間ほどの記憶が全くないそうです!…処置室(ICU)に入り、人工呼吸器を装着され1週間、生死の境をさまよったわけです。

『苦しかったとかなかったの?』と聞いたら、『いや、それがホンマ全く記憶がないねん。苦しいとか痛いとか、なんもわかれへん』とのこと。…じゃあ、そのまま亡くなった方って、あの世へ行ってから目が覚めて《ここはどこ?》状態でしょうか?

よくニュースなどでも《急変して亡くなられる方が多い》なんて言ってましたが、従姉妹の旦那さんもまさにそうなるちょい手前までいったわけです。

意識が戻ってからは幻想・幻聴に悩まされる日々が続いたそうです。

『今思えばおかしい事やってわかるんやけど、毎日医者が俺のところへ来て、上から白い粉をかけよんねん』と。『ほんでな、俺が《先生、それなんですの?》って聞くんやけどな、先生も看護師も笑ろてるだけやねん』と、その時に1番印象的だったということを教えてくれました。

もう、夢なのか現実なのかわからないような感じでいたそうです。で、時々正気に戻っている時に、看護師さんが『ふふふ、昨日も変なこと言うてましたよ』と笑って教えてくれたそうです。

それから日に日に回復していったそうですが、まだ油断はできないのでICUから出られず、そうなるとまた別のことでつらかったそうです。

それは何かと言うと、周りの患者さんたちがどんどん亡くなっていくのを目の当たりにしてしまうからだそうです。

よく医療現場のドラマなんかで、手術中や入院患者の枕元に血圧や心拍の波形を表示して『ピッ・ピッ・ピッ…』となっている計測モニターが置いてありますよね。で、血圧低下したり、心拍の異常が起こると警告音の『ピョロロロ!ピョロロロ!ピョロロロ!』ってアラートに変わるじゃないですか。

従姉妹の旦那さんの周りの患者さんのモニターが急にその『ピョロロロ』と鳴ったと思うと、医者や看護師が慌ててかけ寄って急いで処置をするにもかかわらず『うー』と苦しんで亡くなっていくんだそうです。

『俺な、もう毎日そんなん見てると、ホンマ《俺もあーなるんかなぁ》って落ち込むでぇ』と、それがつらかったそうです。

なので、もうかなり回復してきた従姉妹の旦那さんは、その『ピョロロロ』がすごく気になって、自分のベッドの近くの患者さんの警告音が鳴ると、その患者さんの代わりにナースコールを押してあげてたそうです。

『もう、病院もてんてこ舞いでな、そんなん鳴っててもなかなか看護師が来られへんねん。ほんでずーっと鳴りっ放しやねん。それに患者にしても死にそうやねんから、ナースコールなんか押されへんやんか。そやから俺が押したんねん』という状態だったそうです。

幸いなことに従姉妹の旦那さんはそれから退院に至りました。その後の後遺症もなく、今回私たちに《笑い話》のように話しながら美味しくお酒を飲んでいました。

『医療関係者の人たちにホンマ感謝やで!…マジで大変やと思うわ。頭が下がる!』と熱く語っていましたが、本当にその通りだと思います。

今現在、少しずつ感染者が減ってきていますが、まだ油断大敵です。引き続き感染予防をしながら、でもささやかに日々の生活を楽しむようにしたいですね。

もうじき桜が咲きます。感染に気をつけながら花見もしたいですね。

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