ミルクボランティアの試練

スタッフブログ

こんにちは、ペットメモリアルRinneの浅香です。私は保護猫・保護犬のミルクボランティアをしています。

昨日のブログに《ミルクボランティア始めました》というのを載せました。

まだ生後7〜10日の子猫を1匹お預かりしました。体重は108gしかなく、頭はピンポン玉くらいの大きさです。猫なのかネズミなのかわからないくらいの子です。ミルクをあげるにしてみても哺乳器のゴムの吸い口を吸える状態ではないので、とにかくシリンジ(スポイトよのうなもの)で数mlを流しむようにするしかないです。

これからたくさんミルクを飲んで、離乳食もしっかり食べて大きくなろうね!と思っていたのに、昨日の夜、亡くなりました。…涙、涙、涙。

死因は《低体温》からの《低血糖》でした。

今回はお預かりした子が1匹だったので、ちょっと心配はしていました。数匹の場合は、みんなで体を寄せ合って寝るので、お互いに温め合ってちょうど良いのですが、1匹なので、なるべくボアやフリースで体の周りを覆うようにして熱が逃げないようにしたつもりだったんですが、それでも冷えてしまったんですね。

この時期だから大丈夫かと油断してしまったことに後悔!…やっぱりヒーターとかペットボトルの湯たんぽを入れた方が良かったのかも。でも、かえって暑くなり過ぎてしまわないかとも思って。どうもこの時期は難しいです。

なんだったら、ニワトリが卵を温めるように、私がこの子を懐に入れて温めていればよかったか。でも、それでは仕事はできないし。

ミルクボランティアをしていて1番つらく悲しいことは、お預かりしている子が亡くなってしまうこと。…これはかなりきつい《試練》です!

私が受けたミルクボランティアの講習会の時に、まず最初に言われたことが、『保護された犬猫の赤ちゃんは、生まれた時から何かの病気や障害を持っている子もいます。それに、大きく育つ子と、なにをしてあげても亡くなってしまう子といますから』ということでした。

Rinneでご葬儀をされたご家族様の中には、『もっと早くに病院に連れてってあげれば良かったのかも』とか『私が気がつかなかったのが悪かったんだ…』と、ご自分を責めてしまう方もたくさんいらっしゃいました。

もの言えぬ子たちですから、どうすればベストな状態だったのかはわかりません。いずれにせよ飼い主さんの判断で最良のお世話をしてあげているのですから、それで十分だと思います。

今回私も自責の念にさいなまれました。『もっと温かくしてあげて、もっとしっかり見ていてあげれば良かった!』と、昨日はかなり悔やまれてなりませんでした。が、その気持ちが強く続くと『もうミルクボランティアなんか、つらいから辞める!』なんてことになってしまいます。普通のご家族でいうと『こんなに別れがつらいなら、もうペットは飼わない』ってことになったり、ずっと死を受け入れられずに《うつ》になってしまう方もいらっしゃいます。

《ペットロス症候群》は実は結構怖い精神疾患です。そうならないためにも、気持ちを落ち着かせたり楽にできる方法を見つけて、なんとか区切りをつけることができると良いと思います。…そんなすぐにじゃなくてイイです。すぐに気持ちを切り替えたりなんてできないですもの!ゆっくり、ゆっくりでイイんです。

私は今日、《Rinneから旅立ったおともだち》の中に亡くなった子の写真を加えました。

名前がなかったので、《虹(にじ)くん》とつけました。

ここにはいっぱいお友達がいるので寂しくないと思います。みんなが遊んでくれると思います。《虹の橋》では元気に毛繕いして、のんびり日なたぼっこして、みんなと仲良く、楽しく暮らしていくことでしょう。

私はご家族様によく言います。『いっぱい、いっぱい泣いてあげてください。それがその子のご供養に繋がります。泣いてくれる人がいるということは幸せです。それだけ大切に、愛してもらえた証拠だから。でも、泣いたあとは、その子が天国で(虹の橋で)幸せでいてくれることを信じて、再び逢えるまで私たちは毎日を精一杯生きていきましょう』と。

今日はその言葉を自分に言い聞かせて仕事しています。

こういう悲しい別れを私も経験しているからこそご家族様の気持ちがよくわかります。今日は自分が泣きたい気持ちを抑えて仕事しました。時々虹くんを思い出すと泣けてくるので、事務所に隠れて泣きました。

『虹くん、また生まれ変わって私の元へおいでね。今度はいっぱい・いっぱい遊ぼうね。ちゅーるもあげるね』虹の橋でRinneから旅立ったおともだちと遊んでね。

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