新しい葬儀のスタイル

スタッフブログ

おはようございます、ペットメモリアルRinneの浅香裕子です。

いきなりですが、先日(4月8日)、主人の母親が老衰で亡くなりました。

今日のアイキャッチの写真は《虹のしるべ》というローソクです。7つの香りのローソクが7本ずつ入っていますので、1日1本ずつ灯していくと49本あるので《四十九日》までご供養できます。今うちでは毎日これをつけて義母を偲んでいます。

主人の実家は大阪の【泉南市】というところにあります。《だんじり祭り》で有名な【岸和田市】を南下すると【泉佐野市】、そしてそれよりさらに南下したところが【泉南市】となり、【関西空港】が近くにあります。

義母は、数年前まで元気でいたのですが、バスに乗った時、バスがブレーキをかけたはずみによろけて転んだんだそうです。その時に足を骨折して、それから急に足腰が弱くなり、外出も控えるようになり行動範囲が狭くなったそうです。

人間は《二足歩行》できる動物です。ゆっくりでもイイから《歩く》ということをしないとダメですね。…それも、歳をとったらなおさらです。特別な《運動》をしなくてもイイから、基本中の基本である《歩く》ということをして欲しいです。

で、実は義父は料理をすることも厭(いと)わない人で、骨折してからは家事を義父に手伝ってもらっていたようで、義母はどんどん動くことをしなくなり、挙句の果てには家の中のほんのちょっとの段差につまずいて、また転んで骨折してしまいました。

高齢者は回復も遅いですし『また骨折した』という負目があったのか、寝たきりに近い状態になってしまったそうです。

よく高齢者が《大腿骨頸部骨折》をして寝たきりになってしまったと聞きますが、まさにその状態になってしまいました。でも、これは義母に限ったことではなく、なんと日本では年間10万人が受傷しており、それも圧倒的に女性に多いというデータがあります。

高齢者が寝たきりになるのは《死》への近道と言われてしまうくらいヤバいです!

認知機能も衰えますし、もちろん筋肉も衰退していきます。そうなると内臓の働きも悪くなり食欲が落ちる→食べられないから痩せる→余計に骨や筋肉が衰える→脳の働きも悪くなる→頭が朦朧(もうろう)ときてきたり、意識が混濁(こんだく)して、一気に意識レベルが落ちる。そういう《悪循環》が起こり、死に近づいてしまうんです。

義母はやはり急速にその下降線をたどってしまったようです。

そして、亡くなる前日に主人の弟から『オカンがヤバいで!…冗談ちゃうで、明日か明後日かってレベルやで』と電話があり、主人は次の日の始発の新幹線で大阪へ向かったのですが、実家に着くほんの少し前に息をひきとってしまったようです。

その日はもちろん取るものも取り敢えず駆けつけて行ったので、一旦またうちに戻り《礼服》を持って次の日に《葬儀》をしに大阪に行きました。

その日、私はご葬儀の予約が入っていたので一緒には行けませんでした。そして、あとで聞いたら、義母の葬儀は義父・主人・弟の3人だけで見送ったそうです。義父や義母の兄弟もすでにかなりの高齢です。なので、その人たちを呼んでわざわざ来てもらうこと自体が《負担》になってしまうので、『もう、葬式は自分らの家族だけでやって、親戚を呼ぶのを辞めよう』と決めたそうです。

なので今回、嫁(…私と主人の弟の奥さん)、孫も立ち会わなくて良いということになったようです。それとお経をあげてくれるお寺さん(住職)も頼まない、だからもちろん《戒名》もなしだそうです。

どういうことかというと【直葬(じきそう)】=直接ご遺体を斎場(火葬場)へ搬入して、お別れだけして火葬に入り、収骨(お骨あげ)して帰るということです。従来の《通夜》《告別式》などもなく、1日いや半日ですべて終わってしまいます。

つまり、ペットメモリアルRinneで行っている《立会い》の葬儀のパターンと全く同じです。Rinneではご希望があれば、ペットちゃんであろうと住職による読経をオプションでさせていただいております。…戒名はないですけどね。

昔は《お葬式》となると何百万円もかかりました。参列者も親戚縁者・会社関係・友人やご近所さんまで何十人と来て、通夜振る舞いの料理やら香典返しの品なども用意しました。そして、お寺のご住職へのお布施・戒名代の費用がまたバカ高くてえらいことでした。

ところが、それが《家族葬》という形に変わってきて、葬儀ホールを借りて本当にごく身内だけで通夜・告別式を行うようになり、費用も大幅に抑えられるようになりました。私は実母の葬儀をこの形で行いました。お寺関係の費用も戒名と通夜・告別式・斎場(荼毘)・初七日法要のお経がセットで○○円というような明朗会計的な支払いでした。

で、そこからさらに進化して、通夜なし、告別式なし、祭壇なし、読経なし、戒名なし、家族以外の参列者なし、ゆえに香典・香典返しなしで、とにかく斎場へ直接行って火葬だけしてもらうという形に変わりました。

びっくりしたのは、出棺の時にお花もたむけてあげられなかったそうです。なんと棺を開けると故人は透明なアクリル板で覆われてしまっていたらしく、顔は見られるのですがお花を入れたりはできなかったそうです。

コロナ禍がここ何年も続いて、冠婚葬祭も《接触》を避けるために様変わりし、そこから新たな形に変わって、それが定着していくんでしょうか。驚きです!…でも、こんな形なんだか寂しい感じがするのは私だけ?

ペットメモリアルRinneには祭壇がありますし、ペットちゃんの可愛い遺影をお飾りして(ささやかではありますが)セレモニーをさせていただき、ご希望であればオプションで読経もできますし、棺の中にお花や思い出の品を納棺していただくこともできますよ。

最期のお別れくらい、心を込めて亡くなった子を偲んであげたいですよね。Rinneはそれをお手伝いさせていただきます。温かく見送ってあげたい!そういうご家族様に寄り添って。

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